第二十六話
林に入った二人の耳に一瞬、鈍い音が聞こえた。
「モンスター、かな?」
「多分……なんか大きそうだけど」
そう答えたヒドウはスノフォに不安そうな顔を見せる
スノフォはニッと笑って見せて、
「大丈夫、それに怯えてもらっても困る」
その言葉でヒドウは弱気になってしまったが、右手でこぶしを作って力を入れた。
また、鈍い音が林に響いた。
「まだ出てこないね」と言ったスノフォは平気な顔をしながら馬の姿で歩いているが、ヒドウは体を震わせながら歩いていた。
(水……の力使っているから、冷たいものとか寒さとかには平気なのかな)
ヒドウはこんなことを思いつつ歩いていると、暖かくなってきた。
「あれ?」
自分の体ではなく周りの空気が暖かいことにすぐ二人が気づくと木が燃える音が聞こえて、二人の目の前にあった木が手前に落ちてきた。
「ヒドウ、左に!」
スノフォは自分の左にいたヒドウに言い、自分は右へとよけた。
幸い木は太くなく直撃は避けられたが、木は燃えている音をさせたままだった。
スノフォは球の形の水のバリアと自分とヒドウに張って、自分の体を肉体強化させた。
スノフォの体は、背中辺りから水色の丸い形をした甲羅が作られていく。
体が一回り大きくなる。
ヒドウはただ口を開けて、目を丸くしてスノフォの変化を見ていた。
スノフォの体を水が包み込むと、その水は炎に覆い被さるようにして周りの炎を消す。
それと同時に木も倒れていった。
木を焼いていった炎の煙がたちこめていて、水のバリアを張っている二人は煙の中を進んでいった。
二人が煙の中かた出られたと思った時、大きなモンスターが二人を見おろしていた。
二人は自分達を見おろしているモンスターの大きさに目を大きく開く。
「!!?」
二人が口も大きく開くと、その赤いモンスターも口を開いた。
モンスターの口が開くと同時に「早く逃げて下さい!」という声が聞こえたが、遅れた。
炎は二人を襲いかかると、水のバリアを消した。が、
『じゅわ』という音をたてた炎も一緒に消えていった。
「大丈夫ですか!?」という声が二人の耳に聞こえる。
その声はさっきと同じ、男子の変声期前だろうと思われる声。
走ってくる音が聞こえて、声の主が二人の前に姿を現した。
黄色い服を着て、緑の魔帽子を被っていて、手には杖を持っている。
背は、スノフォより低いヒドウよりも小さい。
スノフォが少年の問いに「大丈夫です」と答えると、少年は安心したような顔を見せた。
スノフォがモンスターに体当たりしてひるませると、
ヒドウと少年を乗せて隠れるように前へと走った。
大丈夫かなと思う場所に二人が降りると、少年は不思議そうな視線をヒドウに向けた。
「?」
ヒドウとスノフォがその視線にクエスチョンマークを出す。
少年はそれに気づいてヒドウに言った。
「あ……えっと、旅をしているのに武器を持っていないのかなって思って。
見たところ魔法使いでもなさそうですし」
「……うん、ちょっと訳ありで」
ヒドウはこう答えた後に苦笑しようとしたが、
ニュルギー村で会った少年と同じように簡単に顔は動かなかった。
今度の視線はスノフォへと向けられた。
「ヒュリィの言葉を話す馬なんて初めて見ました、ヒュリィ族でもないのに」
スノフォは苦笑するようにフフフと笑う。
ヒドウはそれを羨ましく思った。人見知りの自分はなかなかそんなことは出来ない。
ヒドウと少年には、スノフォの笑い声は謎めいた声にも聞こえた。
「さぁどうしますか?」と、少年が問う。その問いにスノフォが問い返す。
「どうするって、戦うぐらいしか選択肢は無いんじゃないの?」
「“逃げる”という選択肢もありますよ」
「まさか逃げるの、ほうっておいたらここが全部焼かれてしまうかもしれないんだよ?」
「それなら大丈夫です、あのモンスターは侵入者しか攻撃してきません。それに侵入者が侵入するのを諦めても攻撃してきません」
「あ、そうだったんだ。じゃあさヒドウ、このまま逃げる?」
「……うん、そうだね」
ヒドウが答えて、スノフォが思い出したように少年に質問した。
「でもここが、侵入者を攻撃した為に焼けて無くなってしまったらどうするの?」
「それも大丈夫です、ここには木の鍵があるんで。木の鍵は木の生長を早くしたりする役割もあるみたいで、沢山の木が燃えてもまたすぐに新しい木が生えてきます」
穏やかに話していた少年とは反対に、ヒドウとスノフォの目が大きく丸くなって
二人とも声をそろえて、「えぇ!?」と叫んだ。
続きはあとがきです。
どうもです。
書きだめていました。二十五話は。(アソ
なんていうんですかね、まとめて書きたかったんです。(アッソアッソ
現在母がノロウィルs……orz(ぁ
管理人はまだうつってませんが母は医者さんに
「家族には絶対うつる」と言われたそうです;
ノシです。
「モンスター、かな?」
「多分……なんか大きそうだけど」
そう答えたヒドウはスノフォに不安そうな顔を見せる
スノフォはニッと笑って見せて、
「大丈夫、それに怯えてもらっても困る」
その言葉でヒドウは弱気になってしまったが、右手でこぶしを作って力を入れた。
また、鈍い音が林に響いた。
「まだ出てこないね」と言ったスノフォは平気な顔をしながら馬の姿で歩いているが、ヒドウは体を震わせながら歩いていた。
(水……の力使っているから、冷たいものとか寒さとかには平気なのかな)
ヒドウはこんなことを思いつつ歩いていると、暖かくなってきた。
「あれ?」
自分の体ではなく周りの空気が暖かいことにすぐ二人が気づくと木が燃える音が聞こえて、二人の目の前にあった木が手前に落ちてきた。
「ヒドウ、左に!」
スノフォは自分の左にいたヒドウに言い、自分は右へとよけた。
幸い木は太くなく直撃は避けられたが、木は燃えている音をさせたままだった。
スノフォは球の形の水のバリアと自分とヒドウに張って、自分の体を肉体強化させた。
スノフォの体は、背中辺りから水色の丸い形をした甲羅が作られていく。
体が一回り大きくなる。
ヒドウはただ口を開けて、目を丸くしてスノフォの変化を見ていた。
スノフォの体を水が包み込むと、その水は炎に覆い被さるようにして周りの炎を消す。
それと同時に木も倒れていった。
木を焼いていった炎の煙がたちこめていて、水のバリアを張っている二人は煙の中を進んでいった。
二人が煙の中かた出られたと思った時、大きなモンスターが二人を見おろしていた。
二人は自分達を見おろしているモンスターの大きさに目を大きく開く。
「!!?」
二人が口も大きく開くと、その赤いモンスターも口を開いた。
モンスターの口が開くと同時に「早く逃げて下さい!」という声が聞こえたが、遅れた。
炎は二人を襲いかかると、水のバリアを消した。が、
『じゅわ』という音をたてた炎も一緒に消えていった。
「大丈夫ですか!?」という声が二人の耳に聞こえる。
その声はさっきと同じ、男子の変声期前だろうと思われる声。
走ってくる音が聞こえて、声の主が二人の前に姿を現した。
黄色い服を着て、緑の魔帽子を被っていて、手には杖を持っている。
背は、スノフォより低いヒドウよりも小さい。
スノフォが少年の問いに「大丈夫です」と答えると、少年は安心したような顔を見せた。
スノフォがモンスターに体当たりしてひるませると、
ヒドウと少年を乗せて隠れるように前へと走った。
大丈夫かなと思う場所に二人が降りると、少年は不思議そうな視線をヒドウに向けた。
「?」
ヒドウとスノフォがその視線にクエスチョンマークを出す。
少年はそれに気づいてヒドウに言った。
「あ……えっと、旅をしているのに武器を持っていないのかなって思って。
見たところ魔法使いでもなさそうですし」
「……うん、ちょっと訳ありで」
ヒドウはこう答えた後に苦笑しようとしたが、
ニュルギー村で会った少年と同じように簡単に顔は動かなかった。
今度の視線はスノフォへと向けられた。
「ヒュリィの言葉を話す馬なんて初めて見ました、ヒュリィ族でもないのに」
スノフォは苦笑するようにフフフと笑う。
ヒドウはそれを羨ましく思った。人見知りの自分はなかなかそんなことは出来ない。
ヒドウと少年には、スノフォの笑い声は謎めいた声にも聞こえた。
「さぁどうしますか?」と、少年が問う。その問いにスノフォが問い返す。
「どうするって、戦うぐらいしか選択肢は無いんじゃないの?」
「“逃げる”という選択肢もありますよ」
「まさか逃げるの、ほうっておいたらここが全部焼かれてしまうかもしれないんだよ?」
「それなら大丈夫です、あのモンスターは侵入者しか攻撃してきません。それに侵入者が侵入するのを諦めても攻撃してきません」
「あ、そうだったんだ。じゃあさヒドウ、このまま逃げる?」
「……うん、そうだね」
ヒドウが答えて、スノフォが思い出したように少年に質問した。
「でもここが、侵入者を攻撃した為に焼けて無くなってしまったらどうするの?」
「それも大丈夫です、ここには木の鍵があるんで。木の鍵は木の生長を早くしたりする役割もあるみたいで、沢山の木が燃えてもまたすぐに新しい木が生えてきます」
穏やかに話していた少年とは反対に、ヒドウとスノフォの目が大きく丸くなって
二人とも声をそろえて、「えぇ!?」と叫んだ。
続きはあとがきです。
どうもです。
書きだめていました。二十五話は。(アソ
なんていうんですかね、まとめて書きたかったんです。(アッソアッソ
現在母がノロウィルs……orz(ぁ
管理人はまだうつってませんが母は医者さんに
「家族には絶対うつる」と言われたそうです;
ノシです。
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