降雪

しがない受験生が日記と小説を時々書いています

第十四話

 二人は朝はまた小さいテーブルで、ケッポリに作ってもらった朝食を食べた。
 ヒドウがロッドを持つ。スノフォは人に化して外へ出る準備をした。
 二人はケッポリの家の戸を開けると、ケッポリが「気を付けて」と一言だけ言う。
 それを聞いたスノフォとヒドウは同時に「行ってきます」と答えた。
 旅、という言葉に慣れていないヒドウは突っ立っていた。

 立ち尽くしていると風の吹く音が鳴った。黒く、大きな物体が三人の前に立っている。
 黒いローブを着ていて、黒くて大きいシルクハットで顔を覆っている。
「!」
 ケッポリは驚いた顔をした。ヒドウとスノフォは目を丸くしている。
「ズースを渡してもらおうか」
黒いローブをまとった人はそう言った。
ヒドウとスノフォは目の前にいる人は誰なのか、ズースとは何か分かっているはずは無かった。
「ディグバ、何故ズースを渡す必要がある?」
 ケッポリの顔には焦りが見える。
 ディグバはヒドウに気付き、ケッポリの問いに答えずヒドウに話しかけた。
「君、そのロッドを渡してくれないか」
「これ……?」
「ヒドウ、そのロッド……ズースは渡すな」
「ほら、そこの君」
「……嫌です」
 ヒドウは怖がりながら言う。
「それが無かったらボクが困るんだよね」
「こっちも無かったら困るんで」
 ヒドウはロッドを取られまいと抱え込んでいる。それを見たディグバがフッと笑ってこう言った。
「それなら力ずくで奪ってっていいかな」
「え……?」
 一瞬目の前が光ったと思うと、小さな紫色の塊がヒドウに直撃した。
 直撃したヒドウは倒れる。驚いて声は出なかった。
 ヒドウは立ってディグバを見てみると、黒い軍刀が見えた。軍刀が振りかかった瞬間、ヒドウは目を閉る。
 目を閉じると、鈍い音がした。
ヒドウが目を開いてみると四角い白い大きな盾があった。
「大丈夫か、ヒドウ?」
そう言ったのは後ろにいたケッポリだった。
「チッ」ディグバは悔しそうに舌打ちする。
「誰が渡すか」
「……まだ俺は本来の力を出せない。出したらそんな盾、簡単に壊せるけどな。俺が本来の力を出せるようになるまで今は見逃すが、ズースはまた奪いに来る」
 ディグバは言い残すと、風の音がすると同時に消えた。
 ディグバが消え去った後、
「あれがディグバだ」とケッポリが最初に口を開いた。
 それを聞いたヒドウがその次に口を開いた。
「あの人が?」
「ああ、まだ完全には復活していないから本来の力は出せてなかったが
いつかは巨大な力を持つようになる。
その前に、必ずディグバは倒さねばならん」
「……はい」
 ケッポリはヒドウに地図を渡してこう言った。
「ここから南にある、村の人が時の鍵について何か知っているからここへ向かったらいいと思う。それじゃあ、気をつけていってらっしゃい」
「行ってきます」
 ヒドウとスノフォの声が重なる。
 ヒドウとスノフォが地図を頼りに、あれこれ言いながら歩いていった。

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Comment

訪問やら有難うございますww

また読みにきてくれるんですかwwww
めっちゃ嬉しいですww

こんばんは!

こちらでは初めまして!かいりです。
ここまで一気に読ませていただきました。
突然現れたディグバ!ハラハラしました><;
これから旅に出るヒドウちゃんたち。
無事全部の鍵を集められますように!!
また続き読みにきますね^^それでは!

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《ムコ多糖症》 ドダドゥドさんより

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「ムコ多糖症」は、新生児約50000人に
1人の割合 で発症する希少小児難病です。
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体の中の代謝物質「ムコ多糖」を
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現在、生死に関わる問題のため、
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私達にできること。
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関係各所を動かすムーブメントを作ること。
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患者さんの治療が今まで以上にできるようになり
彼らが、もっと多くの、
嬉しい、楽しい、大好きなことが体験
できるようになることを願って・・・。

みなさん、ご協力宜しくお願いします。

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プロフィール

リルボ

Author:リルボ
性別:♀ 年齢:14歳
学年:中3 血液型:O型
誕生日:12月29日(山羊座)
部活:元ソフトテニス部
総合体育大会が終わって引退しました
生息地:関東のどこか
出身地:中部地方の関西寄り
特徴等:上がり性、花粉症、
人と乗り物に酔う、妄想好き、
たとえ暑くても日光に当たると眠たくなる時があるetc.

一言:だらだら食い最高!

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